〜Sって何?Mって何?〜

一般的にSとMは以下のように解されているように感じます。
すなわち

S=人をいたぶったりいじめたりすることに喜びを覚える人
M=人にいたぶられたりいじめられたりすることに喜び(?)を覚える人


goo辞書にはこのように書いてあります。

サディズム 【sadism】
〔フランスの作家サドの名にちなむ〕
相手に肉体的・精神的苦痛を与えることで,性的満足を得る異常性欲。サド。

マゾヒズム 【masochism】
〔作家ザッヘル=マゾッホの名にちなむ〕
肉体的・精神的苦痛を受けることにより性的満足を得る異常性欲。マゾ。


しかし会話の中で出てくるSとかMの用法は、上のような意味ではないのですね。
「私Mなんだ〜(ハート)」と言う女の子は結構(ハートつけて言うかは別として)いると思うのですが、この言葉の意味は

「私をしばいてっ(複数ハート)」とか「鞭でぶたれるの大好き(揺れるハート)」ではないと思うわけです。


ではSとMとはどういう意味なのか。

○SとMの定義


ここで、ご存知かもしれませんが、及川奈央の名言をご紹介しましょう。

「SはサービスのSでMは満足のM」

この言葉はSとMという言葉の本質をついていると思います。
すなわち

S=相手に何かをしてあげようという性格
M=誰かに何かをしてもらいたいという性格


これがSとMの本質(定義)だと思います。



SMプレイにおける女王様と豚にたとえて説明しましょう。


SMプレイにおいては女王様は豚(客)を鞭でしばいたり、ろうそくを垂らしたりするらしいです。これは豚(客)に対してわざわざそういうことをしてあげてるわけですね。
逆に豚は、女王様に対して鞭とかろうそくを要求するわけです。


上の定義に当てはまると思いませんか?
いわゆるSMプレイにおいてSが暴力により快感を得る目的は、暴力自体ではなく「暴力による支配」にあり、Mが快感を得るために暴力を求めるのは、支配されることが目的だからではないでしょうか。


この定義に従えば、いわゆる世話女房や姉御肌と言われるような、世話好きな人はSの範疇に入るかと思います。
そして「自分はS」と思っている人でも、実は違っていたりします。


ではどういう人がSでどういう人がMなのか?

○Sな人、Mな人

上に書いてあるじゃないか、と思われるかもしれませんが、この考察をしなければいけないのには訳があります。

というのは、世の中の人は100%Sか100%Mのどちらかではなく、Sが30%でMが70%というように、誰しもSとMの要素を併せ持っているからです。そして時と場合によってはSになったりMになったりすることがある、というのは皆さん納得していただけることではないでしょうか。
だから必ずしもS的な行為をする人がSとは限らないんですね。

僕の人間観察によると、人は自分より明らかにSな人に会った時はMに、自分より明らかにMな人に会ったときにはSになる傾向が多いようです。


したがって

Sな人とは「S要素>M要素な人」Mな人とは「M要素>S要素な人」

と定義してみたいと思います。




ちなみに、僕はドSです。
(ドS=S度90%以上)





次回は「SとMの見分け方」について。