星野監督と親父を見て思ったこと。


どうやら年をとると、それまでに積み上げてきたものが大きすぎて、もう他の方向に軌道修正ができなくなるようです。
“己を貫く”といったらかっこいいけれど、その方向性が間違ってたら自滅するだけ。


星野監督は、そうでした。
岩瀬の調子がおかしいことはおそらく分かってたけれど、過去の成功体験から抜け出せず、結局最後まで方針を変えることができなかったのです。
それが、「俺のやり方」。


親父もそうです。
“自分が丸投げしておきながら社員が言ったとおりのことをできないことに対して文句言うんじゃなくて、仕事の任せ方をもっと考えろ”と何度言っても、そのときは反省したふりをするものの、結局何も変えません。優秀な同僚と仕事をした若いときの経験をそのまま引きずって、いつまで経っても今の社員にも同じレベルを要求します。
「その人にあったレベルの仕事しかできないのだから、そのレベルに合わせた仕事をさせなければならない」のに、いつまでたっても要求は高いまま。丸投げしても仕事ができる人なんて、ごくわずかしかいないのに。


「今までこのやり方でやってこられたんだから、これからもこのやり方が通用するはず。それなのにうまいこといかないのは、自分以外が悪いからだ。」

2人に共通することは、「決して自分が悪いとは思わない」「問題の原因が自分にあるとは決して考えない」ことです。

親父に「自分が間違ってることを早く認めろ」といったら、「そんなわけがない」「今さら無理だ」と言われました。



人間って、60過ぎるともう自分を変えることってできないんです。もしかしたら60よりもっと手前からできなくなるのかもしれないけれど。


自分が抱える問題点には若いうちにしっかり向き合って改善していかないと、年を取ってからでは取り返しがつかなくなります。
「そのうち何とかしよう」ではなく、「今」何とかしましょう。何か問題が起こったら、自分に問題があるのではないかと考えてみましょう。



自戒を込めて。