いつから日本は夢を語らなくなったのか?
惰訳 - Barack Obama's acceptance speech in full - 404 Blog Not Found
惰訳 - Remarks by John McCain - 404 Blog Not Found
いつもアメリカの大統領選のたびに思うことがあります。
日本はいつから夢を語らなくなったのか、と。
今の日本の政治家は、政策についてはよく主張します。少し前からマニフェストも出すようになりました。
しかし政策というものは何かを達成するための手段であるはずです。その「何か」とは一体何なのか。それが全くみえてこない。
leaderとは、直訳すれば導く人。導く人は、「どこへ導くのか」が分かっていなければなりません。どうやって導くのかを考える前に、まず「どこへ導くのか」を分かっていなければ、どんどん違う道へ行ってしまうだけです。
一方、最近の日本の一般市民も、「どこへ導いて欲しい」ということを語らなくなりました。
「自分に不利益がなければいいや」「とりあえず今困らなければおk」
政治について語るときは、批判だけ。政治について語ることは恥ずかしいとさえ思っている人もいます。
私はもっと日本はいける、日本人はもっとできる、と信じています。
この思いはしばらく滞在していたジャマイカから帰ってきたときにいっそう強くなりました。
日本もジャマイカも島国です。*1資源はほとんどありません。すなわち、自国から他国に提供できるものはほとんどありません。
今から63年前、日本はすべてを失いました。しかしそこから半世紀で世界第2位の経済大国になりました。
これは本当にすごい。奇跡です。資源を持たない島国がこれだけの経済的発展を遂げた例など、歴史上存在しないのですから。
この奇跡は日本人の勤勉・真面目な国民性が創り出したのだと思います。
ジャマイカ人は、こういっては何ですが、ダメ人間ばかりです。時間を守らないの当たり前。人に迷惑かけても何とも思わない。男は日中仕事せずに路上でたむろしてマリファナふかして通行人を冷やかしているだけ。
できる人間はアメリカなどに行ってしまうので、ダメな人間ばかりが残っています。
ジャマイカでの経験は私の日本人の見方をがらっと変え、日本の、そして日本人の持つ可能性を改めて思い知らせてくれました。
日本人は、もっと自信を持っていい。もっと夢を語っていい。私は政治的には中立を維持するよう心がけていますが、たとえ右翼であろうと左翼であろうと、目指す方向は違っていてもその国をもっとよくしたいという点では変わらないはずです。
私は日本が好きです。日本人が好きです。
こういうことをいうとすぐ「右翼だ!」とか言う人がどこからともなく現れますが、そういう人に大体「じゃあ右翼って何?」と聞くと、ちゃんと答えられません。
私は自分の生まれたこの国にもっとよくなってほしいと思っているだけです。
逆に「もっとよくしたい」という思いが国民にないのならば、その国はもう死にゆくしかありません。
アメリカのようになれ、というわけではありません。
しかし日本ならではの生きる道、ビジョンというものはあるはずです。
ビジョンを恥ずかしげもなく語る日本人がもっと増えれば、それだけでも日本はさらに上へ行ける。
オバマ氏とマケイン氏の演説を聴きながら、そんなことを思いました。