私たちが社会に貢献しなければならない理由


シリコンバレーの新しい流れ - 女。京大生の日記。

社会起業家シリーズ1 - 女。京大生の日記。


少し前から考えていたことをまとめてみました。相当単純化して説明するために色々考えるべきことを省いています。しかし何か致命的な欠点等あればご指摘願います。

税金の役割


歳入とは一会計年度における一切の収入のことをいいますが、現在の日本政府の歳入はいくらくらいかご存じでしょうか?


答えは50兆円前後です。ある程度の変動はありますが、これまでずっと50兆円前後(公債金収入は含まず)で推移してきました*1

この50兆円は所得税法人税・消費税・その他たばこ税等の特別税からなっています*2。これらの税金は、一定程度以上の収入がある人たちが支払ったものです。このお金は公債と違って返ってきません。


では税金は何のために払うのでしょうか?

社会のインフラ構築・教育・社会保障等のため、すなわち社会を動かしていくためです。

学生はただ乗り


ほとんどの学生は税金を払いません。普通は税金を支払うほどの収入がないからですが、税制自体も学生はほとんど払わなくてすむ*3ようになっています。この結果、大学を卒業した人ならば少なくとも22年間は、ほとんど税金を払わずにすみます。
しかしその22年間の間にも、この社会を維持するためのコストはかかっています。このコストを支払うために使われる税金が年間国民一人につきいくらかというと、

50兆(円)÷1億2700万(人)≒40万(円)


すなわち国民一人あたり毎年40万円*4の税金が、この社会を維持するために支払われているわけです。

ところが、大学まで行った学生は22年間ほとんど税金を払っていないのですから、
40万(円)×22(年)=880万(円)は、他の人が代わりに支払っているわけです。

やがてこの学生が働き始めて一定額以上の給与収入を得るようになると、所得税などを支払うようになります。しかしこの税はそのときの社会を維持するために支払うのであり、過去の未払い分を清算するものではありません。


それでは、学生は過去の負債をいつ支払うのでしょうか?

*1:財務省一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移

*2:財務省日本の財政を考える

*3:基礎控除・勤労学生控除・所得控除等

*4:これは一人あたりの社会を維持するために必要なコストではありません

続きを読む